小さいおうちに住むということ
シンプルに生きる人たちのブログを読むようになって、そういった暮らしがいいなと思うようになりました。
自分にとって必要不可欠で本当に大切なものだけを日常の生活に取り入れ、欲望や見栄や名誉のためだけに買うのではなく、ちゃんと「自分」が主役の生き方。真似したいなと思えるステキな生き方だと思っています。
先日本屋で「スモールハウス」と言う本を見つけました。
現在賃貸暮らしの私にとって、将来家を買うか賃貸で過ごすかは漠然とした大きな悩み事です。家を買うなら本格的にいつまでにどのようにするか計画性が必要になりますが、どうも自分の適当な性格に合わずついつい考えることを後回しにしているのが現状です。
スモールハウスという言葉に何か今の私にヒントになるような気がして手に取りました。
- 作者: 高村友也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/04/10
- メディア: 文庫
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作者は自作の家に住み、スモールハウス生活を実践しています。3坪の敷地に立てた家には、必要最低限で必要不可欠なものが入っており快適そうです。
作者が取材した海外のスモールハウスの先駆者たちの話も載っています。
彼らの多くは車一台分の駐車スペース程度の敷地に家を建てて暮らしています。一見不便そうですが、物が最小限にならざるを得ないので、自分のしたいことに100パーセント集中できる環境に見えました。
はじめミニマリスト思考の人たちの話かな、と思って読み始めましたが、どうミニマルに過ごすかということよりも、彼らが自分らしくより自分の人生を生きるために選んだ、という内容に感じました。
ミニマルというと、究極に洗練された物だけを、というイメージを持っていますが、彼らは自分たちの好きなものに囲まれて私が持っているミニマリストのイメージとは違います。
なんでもそうですが、大きいものはその分作り出すエネルギーもたくさん必要で、維持費用もかかり、不要になった時の処分にもエネルギーが必要です。ゴミも大量に出るし、大きいということは大変なことです。
本にありましたが、日本の戦前の持ち家率は1割程度だったのに対し今は6割を超えるそうです。
この持ち家神話も最近の話なんだなー、と思うとマイホームを持つということが必ずしも王道では無いような気がしてきました。
でも自分の好きにできる家というのは素直にいいなぁと憧れます。
このスモールハウスという考え方は、自分の将来のビジョンに何かヒントをくれたように感じました。